天然砥石 中山・菖蒲・奥殿・新田・大平 他






天然砥石は地球から授かる貴重な研ぎ石です。


職人は、天然砥石を使うと切れ味が冴え、とても長く切れる刃物になると言われております。京都産出の天然砥石はきめが極めて細かく
その品質の高さは本職の方に非常に人気があります。

天然砥石の砥粒は、角の丸い2〜3μmぐらいです。(人造の砥粒は5μ位)
刃物とこすれ合う内にますます小さくなり、最終的には
#15000以上ベビーパウダーぐらいの超微粒子になります。
その粒子から究極の刃が付きます。
また天然砥石で研いでいると刃先が火傷するぐらい熱を持ち、
それはまさにちょうど鋼を熱処理するように、硬化します。
刃先を顕微鏡でも見ても特にその変化は認められませんが、
硬度計を当てると確実に硬くなっていることがわかります。
自然の神秘のパワー、天然砥石の奥の深さが人気の要因です。
この不思議な硬化作用により、切れ味が長く
持続し大切な刃物の寿命が延びることになります。

刃物の研ぎの最後には天然の砥石で研ぐことがお奨めです。



天然砥石は人造砥石と異なり番手はございません。砥石山によって砥石の細かさや硬さがことなります。産地は目安となります。

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